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アメリカで成績を評価する「GPA」ってどんなもの?

GPAとは「Grade Point Average」の略で、特定の方式によって算出された学生の成績評価値、またはその成績評価方式のことをいいます。海外の大学・大学院・専門学校へ入学する時に提出が求められます。それと同時に、海外の大学等を卒業する時には、その大学、学部や専攻によって必要なGPAが決められており、それを下回る場合は、卒業が認められません。

外国が身近な存在となってきている現在、留学にチャレンジする中高生や大学生は年々増加しています。春休みや夏休みを利用しての短期の留学だけでなく、高校卒業後の進路の選択肢の1つとして海外の大学も検討していい時代です。多くの学校の中から留学したい大学を決めようとする時、気になるのが「海外の大学はどのようにして合否を判断するのか」ということではないでしょうか。ここではアメリカの大学について考えてみたいと思います。

アメリカの大学は、日本の大学のように全国一斉の入学試験はありません。また、それぞれの大学や学部が入学試験をしているわけでもありません。アメリカの大学の入学審査は、試験ではなく、書類審査と面接によって行われます。基準は大学によって違いますが、一人ひとりの出願者をさまざまな観点から評価して合否が決められます。大学が志願者を評価する時、おもに以下の6つの重要な要素を考慮します。これらは「The Significant Six」と呼ばれ、大学はこれら6つの要素をまんべんなく考慮し、総合的に合否が判断します。

  • 学校の成績
  • エッセイ
  • 推薦状
  • 課外活動
  • テスト
  • 面接

なぜ成績が重要視されるのでしょうか。

大学側は入学させたからにはその生徒に大学で充実した大学生活を送ってほしいと考えています。そのためには、その大学レベルの勉強についていけるだけの学力と学習意欲が必要です。高校の成績は、出願者の学力や学習への取り組みかたを評価できる、最も大きな資料になると考えているからです。


GPA算出方法

アメリカの大学は、出願時にそれまでの学業成績を審査するため成績証明書(transcript)の提出を義務付けています。大学に出願する場合は高校以降、大学院に出願する場合は大学以降の全ての教育機関で発行された成績証明書を提出しなければなりません。成績の判断にはGPAとよばれる成績制度が用いられます。GPAとはGrade Point Averageの略で、成績証明書の学業成績を平均点で換算した数字です。アメリカの大学や高校では一般的に使われている成績制度ですが、最近では、日本の大学でも従来の偏差値評価から、GPAを一つの成績評価指標として取り入れるようになってきているようです。

留学を考える時、自分のGPAを知っておくことは重要で、留学先の学校を決める目安になります。ではGPAはどのようにして算出するのでしょうか。GPAを算出するには、まず成績ごとにポイントを決めないといけません。例えば、

アメリカの5段階評価
日本の4段階評価
Grade Point(ポイント)
A : Excellent
4ポイント
B : Good
3ポイント
C : Average
2ポイント
D : Passing

1ポイント
F : Failing
0ポイント

といったような形で成績にポイントを設定します。この成績ごとのポイントを合計し、それを合計単位数で割ったものがGPAとなります。

GPA =( 科目の単位数 × ポイント )の合計 ÷ 総単位数

実際の成績の例を挙げて計算してみます。

履修科目
単位数
成績
ポイント
単位ポイント合計
英語
4
A
4
(4×4) 16ポイント
社会学
4
A
4
(4×4) 16ポイント
化学
2
B
3
(2×3) 6ポイント
歴史
4
C
2
(4×2) 8ポイント
数学
4
D
1
(4×1) 4ポイント
合計
18単位


50ポイント

この場合の、GPA計算式は、(16+16+6+8+4)÷18=2.77となります。



アメリカでは主に5段階評価(A、B、C、D、F)の成績に対し、4~0のポイントを与えて算出するGPAが広く用いられています。学校によってはAプラス、Aマイナスなどの評価があり、ポイントも細かく設定されているところもあります。評価基準、評価の仕方は大学によってかなり異なり、つまり同じ成績でも大学によってGPAが異なることがあります。出願時にそれぞれが提出した成績の判定は、各大学が独自の換算方法により行うため、最終的なGPA計算は志望する大学に一任することになります。ただ、自分のおよそのGPAを知るのに個人で算出する場合は、上記の「アメリカの5段階評価」の表などを参考にして計算してみて下さい。高校の先生にGPAの計算方法で成績を計算してほしいと依頼することも出来ると思います。

アメリカには、世界の大学の成績をアメリカ式のGPAに換算するサービスを提供している(WES-World Education Servicesなど)があるので、日本の学校がGPAを出していてもいなくても問題になりません。そこで算出したGPAの評価点を、出願する大学に提出することが出来ます。

アメリカ以外の国、イギリスやオーストラリアなどには、アメリカのような標準的な成績換算のシステムがないので、GPAの算出は疑問が出やすいことのひとつです。このような場合は換算方法を明記して提出したり、成績を発行する日本の学校に算出方法を相談するのもよいと思います。


GPAの重要性

基本的に留学に行くのに最低限必要だと言われているGPAは3.0です。アメリカでもトップクラスの大学、例えばハーバード大学やカリフォルニア大学などは最低3.7以上(ちなみにGPA満点は4.0)なければ厳しいでしょう。

GPAは入学する時だけでなく、留学中の大学生活や、卒業後の活動にも大きく影響します。海外の大学生はとてもよく勉強します。大学では課題も多く、授業の予習もかかせません。しっかり勉強してAの成績を取り、高いGPAを維持しておくことがとても大切なのです。アメリカの就活では、大学の知名度よりもGPAが重要視されることもしばしばあります。大学院に行きたい場合はなおさら大事です。また、高いGPAを保っていると、大学内のアルバイトの機会や、奨学金をもらえるチャンスもぐっと増えます。ちなみにアメリカの大学ではGPA2.0という数値は一種の最低ラインで、GPAが2.0を下った学生に対して警告が与えられ、進級にも影響してきます。留学生だからといってGPAから逃れることはできません。留学中も気を引き締めて、1日1日の授業と課題を大切にしっかり学習して下さい。



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